瀬戸市の林歯科医院コラム
はじめに
「もし歯を1本失ってしまったら、どんな治療法があるのか?」
実はこの問いには、正解は1つではありません。歯を失った理由、残っている歯の状態、年齢、生活習慣、将来設計などを総合的に考えながら、最もふさわしい治療法を選択する必要があります。
この記事では、**歯の欠損に対する3つの主な治療法(インプラント・ブリッジ・入れ歯)**について、エビデンスに基づいた情報をもとに徹底比較します。さらに、瀬戸市の林歯科医院での治療の特徴や、包括的な診断体制についてもご紹介します。
歯を失ったままにするリスク
歯を1本でも失うと、以下のようなリスクが生じます:
- 隣接歯の傾き・挺出(ていしゅつ)
- 噛み合わせ(咬合)の乱れ
- 顎骨の吸収(骨がやせる)
- 咀嚼能力の低下
- 審美性の低下(見た目の変化)
特に、顎の骨は歯がなくなると次第に吸収されてしまうため、早めの対処が重要です。
歯を失った際の治療法は主に3つ
- インプラント
- ブリッジ
- 義歯(部分入れ歯・総入れ歯)
それぞれにメリット・デメリットがあり、症例や患者さんのライフスタイルによって選択が変わります。
各治療法の特徴とエビデンス
1. インプラント治療
概要
歯を失った部位の顎の骨に**人工の歯根(チタン製)**を埋め込み、その上に被せ物(クラウン)を装着する治療法です。
エビデンス
- **10年生存率は90〜95%**と非常に高い(Moraschini et al., 2015)
- 咀嚼機能の回復率は80%以上と報告されている(Katsoulis et al., 2012)
メリット
- 周囲の歯を削らない
- 顎骨の吸収を抑制
- 見た目も自然
- 噛む力が天然歯に近い
デメリット
- 手術が必要
- 費用は保険適用外(自由診療)
- 糖尿病や喫煙者などは成功率に影響
林歯科医院の強み
林歯科医院では、精密なCT撮影やiTeroスキャンを用いて安全かつ確実なインプラント治療を行っています。長期的な予後まで考慮した設計で、多くの患者さんから高い満足度を得ています。
2. ブリッジ治療
概要
失った歯の両隣の健康な歯を削り支台にして、人工歯を橋のように固定します。
エビデンス
- 10年生存率は72〜87%(Pjetursson et al., 2004)
- 支台歯の健康状態に大きく左右される
メリット
- 固定式で違和感が少ない
- 比較的短期間で治療が可能
- 保険適用も可能(素材により)
デメリット
- 支台歯を大きく削る必要あり
- 支台歯に過度な負担
- 長期的には2次う蝕や歯根破折のリスク
3. 義歯(部分入れ歯・総入れ歯)
概要
取り外し可能な人工の歯。欠損数や部位により部分義歯または総義歯に分類されます。
エビデンス
- 咀嚼効率は天然歯の30〜40%(Carlsson GE, 2009)
- 高齢者に多く用いられる
メリット
- 非侵襲的(歯をほとんど削らない)
- 保険適用可能
- ほとんどすべての症例に対応可能
デメリット
- 違和感が出やすい
- 噛む力が弱い
- 定期的な調整が必要
どの治療法を選ぶべき?
選択には包括的な診断と患者ごとの価値観が欠かせません。林歯科医院では以下の点を重視して治療方針を決定しています:
- 残存歯の本数と状態
- 咬合(噛み合わせ)のバランス
- 顎骨の状態(吸収の有無)
- 年齢・全身疾患の有無
- 生活スタイル・審美的な希望
- メンテナンスの継続可否
林歯科医院の特徴:包括的な治療計画の立案
瀬戸市の林歯科医院では、インプラント・矯正・補綴(ほてつ)・予防の各分野を統合した包括的な診療が可能です。例えば:
- インプラント治療の前に矯正でスペースを整える
- 欠損補綴とともに噛み合わせ全体の再構築を行う
- 審美面にも配慮したジルコニアクラウンやコーヌスクローネの提案
など、単に「歯を入れる」だけでなく、長く安定した口腔環境を保つことを目指しています。
まとめ
歯を失った際の治療法には、「これが絶対に正しい」という答えはありません。インプラント・ブリッジ・義歯それぞれの特徴を理解し、ご自身の口腔状態やライフスタイルに合った治療を選ぶことが重要です。
林歯科医院では、エビデンスに基づく説明と、安心できる対話のある治療を大切にしています。
歯を失ってしまった方、これからどう治療を進めるかお悩みの方は、ぜひ瀬戸市の林歯科医院までご相談ください。専門的な視点と、患者さまに寄り添った診療で、最適な治療をご提案いたします。
ご予約はこちらから!!