林歯科医院

林歯科医院で物販勉強会を実施しました|患者様に正しい情報と価値を届けるために

はじめに:なぜ歯科医院で物販勉強会を行うのか

瀬戸市にある林歯科医院では、2025年4月、スタッフ向けに「物販勉強会」を実施しました。
今回の勉強会の目的は、患者様により適切なセルフケア用品を提案できるようにすること
そして正しい情報を届け、歯の健康寿命を伸ばす支援をすることにあります。

「歯科医院で物販」というと、単なる売上アップをイメージされる方もいるかもしれません。
しかし私たち林歯科医院では、物販=患者様の口腔健康をサポートするための医療行為の一環と捉えています。

この記事では、今回の勉強会の内容を詳しくご紹介しながら、
なぜ物販が患者様のためになるのか、そしてどのような商品選びが重要なのかをエビデンスに基づいて解説します。


1. 物販勉強会の概要

1-1. 実施日と参加メンバー

  • 実施日:2025年4月15日
  • 参加者:歯科医師、歯科衛生士、受付・助手スタッフ

全スタッフが参加し、診療部門だけでなく受付も一体となって知識を深めました。

1-2. 勉強会の目的

  • セルフケア製品(歯ブラシ、歯磨き粉、フロス、洗口液など)の理解を深める
  • 科学的根拠(エビデンス)に基づいた商品説明ができるようになる
  • 患者様の口腔状態に応じた最適な提案ができるようになる

2. なぜ歯科医院で「物販」が重要なのか?

2-1. セルフケアの質が予後を左右する

歯周病やう蝕(むし歯)は、セルフケアの質に大きく左右されます。
近年の研究でも、毎日のブラッシングやデンタルフロスの使用が、歯の保存率に直結することが明らかになっています(Löe H, 1965)。

つまり、どれだけ歯科医院で治療をしても、
患者様自身が正しい道具を使って適切なケアを行わなければ、口腔内の健康は維持できないのです。

2-2. 市販製品との違いを説明する必要性

ドラッグストアやネット通販では多種多様なオーラルケア商品が販売されています。
しかし、その中には科学的根拠が弱いもの、患者様個々のリスクに合わないものも多く存在します。

私たち歯科医療従事者が、エビデンスに基づいて正しい商品を提案することで、
患者様が「安かろう悪かろう」に陥るのを防ぐことができます。


3. 勉強会で学んだ主要アイテムとエビデンス

3-1. 歯ブラシ

  • テーパード毛 vs ラウンド毛
    テーパード毛(細い毛先)は、歯周ポケット内の清掃に効果的であることが示されています(Slot DE, 2012)。
  • ヘッドサイズとハンドル形状
    小さなヘッドと握りやすいハンドルは、プラーク除去効率を高めるとされています。

林歯科医院では、患者様の口腔内状況(歯列、歯周ポケットの深さ)に合わせて歯ブラシを推奨しています。

3-2. 歯磨き粉(ペースト)

  • フッ素濃度
    近年、日本でも1500ppmフッ素入り歯磨剤が普及しており、再石灰化促進効果がエビデンスで確認されています(Marinho VC, 2013)。
  • 知覚過敏用歯磨剤
    硝酸カリウムや乳酸アルミニウム配合製品は、知覚過敏の軽減に有効です。

3-3. デンタルフロス・歯間ブラシ

  • デンタルフロス使用の重要性
    フロスは接触点(歯と歯の間)のプラーク除去に必須であり、
    フロス使用者は歯周病の発症リスクが低いというデータがあります(Sambunjak D, 2011)。
  • 歯間ブラシサイズ選び
    サイズが合っていないと効果が激減するため、林歯科医院では口腔内サイズを計測して提案しています。

3-4. 洗口液

  • クロルヘキシジン含有洗口液
    短期的には歯肉炎改善に有効(Gunsolley JC, 2006)が、長期使用はステイン沈着のリスクがあるため適応を慎重に。

4. 勉強会で取り上げたケーススタディ

勉強会では、架空の患者様ケースを元に、製品選びを実践しました。

ケース1:30代女性、初期歯周病

  • テーパード毛歯ブラシ
  • フッ素1450ppm歯磨き粉
  • フロス併用
  • 低刺激性のアルコールフリー洗口液

ケース2:60代男性、インプラント治療後

  • インプラント専用歯ブラシ
  • 低研磨性ペースト
  • 歯間ブラシ(Lサイズ)
  • メンテナンス用洗口液

スタッフ同士で意見交換を行い、提案理由もエビデンスに基づいてディスカッションしました。


5. 物販勉強会の成果と今後の展望

5-1. スタッフの声

  • 「商品知識に自信が持てるようになった」
  • 「患者様に説明するポイントが整理できた」
  • 「無理に売るのではなく、必要性を伝えられると感じた」

5-2. 今後の取り組み

  • 商品紹介POPの作成(エビデンス付き)
  • 患者様への簡単なリーフレット配布
  • 定期的な製品アップデート勉強会の開催

林歯科医院では、単なる物販ではなく、医療としてのセルフケア提案を継続して強化していきます。


6. まとめ|正しい情報と製品で、患者様の未来を守る

今回の物販勉強会を通じて、スタッフ一同改めて実感しました。
それは、適切なセルフケア用品を正しく提案することこそが、患者様の歯の健康を守る第一歩であるということです。

瀬戸市で歯科医院をお探しの方、またオーラルケアに関心を持たれている方は、
ぜひ林歯科医院にご相談ください。

私たちはこれからも、科学的根拠に基づいた治療とセルフケア提案で、皆様のお口の健康をサポートしてまいります。


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