林歯科医院

歯の神経をとったらどうなるの?とりあえず、歯の痛みから解放される?歯科医師が徹底解説!

はじめに

虫歯の進行や外傷などによって歯の神経(歯髄)を除去する処置を「根管治療」といいます。歯の神経を取ることで痛みを取り除くことができますが、その後の歯の状態や寿命にどのような影響があるのか気になる方も多いでしょう。

本記事では、歯の神経を取ることの影響について、最新のエビデンスを基に解説し、瀬戸市の林歯科医院での根管治療の取り組みもご紹介します。

1. 歯の神経(歯髄)の役割

1-1. 歯髄とは?

歯髄は、歯の内部にある軟組織で、主に以下の役割を担っています。

  • 知覚機能(温度や痛みを感じる)
  • 栄養供給(歯に必要な栄養を届ける)
  • 防御機能(細菌感染を防ぐ)
  • 修復機能(象牙質を再生する)

歯髄があることで、歯は健康な状態を維持できます。

2. 歯の神経を取る(根管治療)の影響

2-1. 歯の寿命への影響

神経を取ると、歯は栄養供給を失い、もろくなります。ある研究(Ricucci et al., 2014)では、根管治療を受けた歯は健康な歯と比較して破折リスクが高まると報告されています。

  • エナメル質・象牙質の強度低下
  • 歯の乾燥による脆弱性増加
  • 咬合力による破折リスクの上昇

2-2. 歯の色の変化

神経を取った歯は時間の経過とともに変色しやすくなります。これは、

  • 歯髄がなくなることで血流が途絶える
  • 内部の組織が壊死し、色素沈着が起こる ことが主な原因です(Sakaguchi & Powers, 2012)。

2-3. 感覚の喪失

神経を取ることで、

  • 冷たい・熱いといった温度変化を感じにくくなる
  • 痛みの感覚が鈍くなる

そのため、虫歯が再発しても気づきにくく、進行しやすい傾向があります。

2-4. 再感染のリスク

根管治療は非常に精密な処置が必要であり、

  • 完全に細菌を除去できない場合がある
  • 根管の密封が不十分だと再感染が起こる

再感染すると、根尖性歯周炎(根の先の炎症)が発生し、再治療や抜歯が必要になることもあります(Ng et al., 2011)。

3. 歯の神経を取った後の適切なケア

3-1. 補綴治療(クラウンの装着)

神経を取った歯はもろくなるため、クラウン(被せ物)を装着することで破折リスクを軽減できます(Aquilino & Caplan, 2002)。

3-2. 定期的なメンテナンス

  • 根管治療後も虫歯や歯周病のリスクがあるため、定期的な検診が重要
  • フッ素配合の歯磨き粉を使用し、歯質の強化を図る

3-3. 適切な噛み合わせの管理

  • 過剰な咬合力を避けるため、歯ぎしり・食いしばりがある場合はナイトガードを使用する
  • バランスの良い噛み合わせを維持するために、必要に応じて矯正治療を検討する

4. 瀬戸市の林歯科医院での根管治療

林歯科医院では、精密な根管治療を提供し、できる限り歯を長持ちさせる治療を重視しています。

  • 拡大視野下にて、精密な根管治療を実施
  • iTeroスキャナーを活用し、適切な補綴治療を提供
  • 歯の保存を最優先に考え、可能な限り神経を残す治療を検討

5. まとめ

項目神経を取る前神経を取った後
知覚機能ありなし
栄養供給ありなし
歯の強度高い低下(破折リスク増加)
色の変化なし変色しやすい
再感染リスクなしあり

歯の神経を取ることで痛みはなくなりますが、歯の寿命が短くなる可能性があるため、適切なケアが必要です。

瀬戸市で根管治療を検討されている方は、林歯科医院にご相談ください。最新の設備と技術で、できる限り歯を長持ちさせる治療をご提案いたします!

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