はじめに
「乳歯はいずれ生え変わるから、虫歯になっても放っておいて大丈夫」と思っていませんか?
実はそれは大きな誤解です。乳歯の虫歯を放置すると、永久歯や全身の健康にまで悪影響を及ぼす可能性があります。
本記事では、子供の虫歯を放置するリスクと、早期治療・予防の重要性について詳しく解説します。林歯科医院(瀬戸市)では、お子様の成長段階に合わせた予防と治療を行っていますので、ぜひ参考にしてください。
1. 子供の虫歯の特徴
1-1 乳歯はエナメル質が薄い
乳歯は永久歯に比べてエナメル質が薄く、虫歯の進行が早いのが特徴です。大人なら数か月かかる進行が、子供では数週間で神経に達してしまうこともあります。
1-2 痛みを訴えにくい
小さなお子様は「痛い」とうまく伝えられなかったり、虫歯の違和感を気づかれないように隠してしまったりします。そのため発見が遅れるケースも少なくありません。
2. 虫歯を放置することで起こる危険
2-1 永久歯への悪影響
乳歯は永久歯の「ガイド」として大切な役割を果たしています。乳歯が虫歯で早く抜けると、永久歯が正しい位置に生えてこられず、歯並びやかみ合わせの不正につながります。
2-2 発育への影響
痛みでよく噛めなくなると、食欲が低下し、栄養バランスの乱れや発育不良につながることがあります。特に噛むことは顎の成長や脳の発達にも関係するため、虫歯の放置は子供の成長全体に影響します。
2-3 全身への波及
重度の虫歯になると、歯の根の先に膿がたまり、顎の骨や全身へ細菌が広がる恐れがあります。まれに敗血症や顎骨炎といった重篤な病気につながることもあります。
2-4 精神的な影響
虫歯による見た目の変化(黒ずみや欠けた歯)は、お子様の自己肯定感にも影響します。笑顔を隠すようになったり、発音に影響が出て人前で話すことを避けたりするケースもあります。
3. 虫歯を放置すると治療が大変に
初期の虫歯はフッ素塗布や小さな詰め物で済むことが多いですが、進行すると神経を取る治療や抜歯が必要になります。お子様にとって負担が大きく、歯科恐怖症の原因になることもあるため、早期発見・早期治療が大切です。
4. 保護者ができる虫歯予防
4-1 毎日の仕上げ磨き
小学校低学年頃までは、保護者の仕上げ磨きが不可欠です。特に奥歯の溝や歯と歯の間は磨き残しやすいため注意しましょう。
4-2 食生活の管理
砂糖を含むおやつや飲料のダラダラ食べは虫歯の大きなリスクです。時間を決めて与える習慣が予防につながります。
4-3 フッ素塗布とシーラント
歯科医院での定期的なフッ素塗布は、虫歯予防に効果的です。奥歯の溝にシーラント(予防的な樹脂)を入れる処置も有効です。
4-4 定期検診
3か月〜半年に一度の定期検診で、虫歯の早期発見・予防処置を受けることができます。
5. 林歯科医院での小児歯科の取り組み
林歯科医院では、お子様の歯を守るために以下のような取り組みを行っています。
- 痛みの少ない治療:表面麻酔や極細の針を用い、可能な限り不安を和らげます。
- 予防中心の診療:フッ素塗布、シーラント、ブラッシング指導などを行い、虫歯を作らない環境づくりをサポート。
- 家族で学べる食育指導:管理栄養士と連携し、食生活と虫歯予防をトータルでサポート。
- 歯並びチェック:乳歯の虫歯や早期喪失が歯並びに影響しないよう、矯正担当医による定期チェックも可能です。
6. まとめ
子供の虫歯を「そのままにしておいても大丈夫」と考えるのは危険です。放置すれば、永久歯の歯並びや全身の発育に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
林歯科医院では、虫歯予防と早期治療を通じて、お子様の健やかな成長をサポートしています。お子様の歯で気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
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