林歯科医院

その使い方、NGかも?!電動歯ブラシの効果的な使い方🫧 エビデンスを交えて解説!

はじめに

近年、多くの人が電動歯ブラシを使うようになりました。しかし、正しい使い方をしないと、効果が半減したり、歯や歯茎にダメージを与えてしまうこともあります。

瀬戸市の【林歯科医院】では、患者様に適切なオーラルケア方法を指導し、健康な口腔環境を維持するお手伝いをしています。本記事では、電動歯ブラシの正しい使い方や選び方について、科学的エビデンスを交えながら詳しく解説します。


1. 電動歯ブラシのメリット(科学的根拠)

✅ 効率的にプラーク(歯垢)を除去できる

電動歯ブラシは手磨きよりも振動回数が多く、短時間で効果的にプラークを除去できます。実際に、Cochrane Database of Systematic Reviews(2020年)によるメタアナリシスでは、電動歯ブラシを使用すると手磨きに比べて11%多くプラークが除去できると報告されています。

✅ 磨き残しが減る

適切な使い方をすれば、奥歯や歯間の汚れも落としやすくなります。特に回転式ブラシ(オシレーション技術)は、手磨きと比較して歯肉炎を21%改善することが研究で示されています(Van der Weijden et al., 2019)。

✅ 歯茎への負担が少ない

適切な圧力センサー付きのモデルを使用すれば、強く磨きすぎることを防げます。実際に、強いブラッシング圧は歯肉退縮のリスクを高めることが報告されています(Ganss et al., 2009)。


2. NGな使い方とその対策(科学的根拠)

❌ ゴシゴシと力を入れすぎる

電動歯ブラシは、自動で振動や回転をするため、ゴシゴシと力を入れて動かす必要はありません。過度なブラッシング圧は、歯肉退縮知覚過敏の原因となることが研究で示されています(Litonjua et al., 2012)。

✅ 対策

  • 軽く歯に当てるだけでOK(目安は200g程度の力)
  • 圧力センサー付きの電動歯ブラシを使用する

❌ 長時間磨きすぎる

長時間の磨きすぎは、エナメル質や歯茎を傷つける原因になります。ある研究では、2分以上のブラッシングは、追加のプラーク除去効果をほとんどもたらさないことが報告されています(Slot et al., 2014)。

✅ 対策

  • 1回のブラッシングは2分程度を目安にする
  • タイマー機能がついた電動歯ブラシを活用する

❌ 歯ブラシを動かしすぎる

手磨きの感覚で動かしすぎると、適切に汚れを落とせないことがあります。研究によると、電動歯ブラシの正しい使用方法(歯に当てたまま動かさない)を守ることで、歯周病リスクが低下することが示されています(Yaacob et al., 2014)。

✅ 対策

  • 歯に軽く当てて、1か所ずつ数秒間ずつ磨く
  • 自動で動く特性を活かし、ゆっくりと移動させる

3. 電動歯ブラシの正しい使い方(科学的根拠)

📌 ステップ1:歯磨き粉を適量つける

フッ素入りの歯磨き粉を米粒程度(子ども)または1cm程度(大人)つけます。フッ素はむし歯予防に重要であり、1,000ppm以上の濃度が効果的であることが研究で示されています(Marinho et al., 2016)。

📌 ステップ2:電動歯ブラシの電源を入れる前に歯に当てる

いきなり電源を入れると歯磨き粉が飛び散るため、歯に当ててからスイッチを入れましょう

📌 ステップ3:1本ずつ丁寧に磨く

  • 1本につき約3〜5秒を目安に、順番に磨いていく。
  • 特に奥歯や歯間は重点的に。

📌 ステップ4:歯茎のラインも意識

歯茎と歯の境目に約45度の角度でブラシを当て、優しく磨きます(American Dental Association, 2021)。

📌 ステップ5:うがいをしすぎない

フッ素の効果を最大限に活かすため、うがいは1回だけ軽くにしましょう。


4. 電動歯ブラシの選び方(科学的根拠)

🔍 振動タイプを選ぶ

  • 音波振動式:歯垢除去力が高く、一般的におすすめ。
  • 回転式:しっかり磨けるが、強すぎると歯茎に負担がかかる(Van der Weijden et al., 2019)。

🔍 圧力センサー付き

強く押しすぎると教えてくれる機能があると安心。

🔍 替えブラシの入手しやすさ

メーカーによって替えブラシの価格や入手しやすさが異なるため、継続的に使いやすいものを選びましょう。


5. まとめ

電動歯ブラシは、正しく使えば歯と歯茎の健康を守る強い味方です。

✅ これだけは守ろう!

✔️ 強く押し付けすぎない ✔️ 1回2分を目安に磨く ✔️ 歯に当ててから電源を入れる ✔️ 1本ずつ丁寧に磨く ✔️ フッ素を活かすため、うがいは最小限に

瀬戸市の【林歯科医院】では、患者様に最適なオーラルケア方法を提案しています。

電動歯ブラシの選び方や使い方でお悩みの方は、お気軽にご相談ください!

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