「前歯のすき間だけ気になる」「前歯のちょっとしたねじれを治したい」——そんな方におすすめなのが、前歯の部分矯正です。全体の矯正に比べて期間や費用を抑えられるため、近年では多くの方が選択肢として検討しています。
この記事では、前歯の部分矯正はどんなケースで可能なのか、メリット・デメリット、治療の流れや注意点まで詳しく解説します。
前歯の部分矯正とは?
部分矯正とは、歯並び全体ではなく、気になる一部の歯だけを動かす矯正治療です。とくにニーズが高いのが「前歯だけの部分矯正」。前歯6本程度の範囲で歯の位置や角度を整える治療法です。
前歯の部分矯正の適応症例
前歯の部分矯正が適しているのは、比較的軽度な歯並びの乱れです。具体的には以下のようなケースが対象になります。
- 前歯のすきっ歯(正中離開)
- 軽度のねじれ(捻転)
- 軽度のデコボコ(叢生)
- 軽度の出っ歯や引っ込み(上顎前突・下顎前突)
- 矯正後の後戻り
適応になりにくいケース
- 噛み合わせに大きな問題がある
- 奥歯の位置関係にズレがある
- 骨格的な問題がある(骨格性不正咬合)
このような場合は、全体矯正や外科矯正が必要になることがあります。
前歯の部分矯正のメリット
- 治療期間が短い
- 通常は3〜9か月程度と、全体矯正よりも大幅に短縮可能です。
- 費用が比較的リーズナブル
- 前歯だけを動かすため、費用は10〜50万円程度と全体矯正より抑えられます。
- 目立ちにくい装置が選べる
- マウスピース矯正(例:インビザラインGo)や白いワイヤーを使った矯正など、審美的にも優れた方法があります。
- 生活への負担が少ない
- 動かす歯が限られているため、違和感や痛みも比較的軽度です。
前歯の部分矯正のデメリット
- 適応症例が限られる
- 噛み合わせや骨格に問題があると適用できません。
- 後戻りのリスク
- 特にマウスピース矯正では保定(リテーナー)が非常に重要です。
- 見た目だけが整っても、機能的な問題が残ることがある
- 噛み合わせまで考慮しないと、将来的にトラブルになる可能性も。
治療の流れ(例:インビザラインGoを使用した場合)
- カウンセリング・精密検査
- iTeroスキャナーなどで口腔内を3Dスキャン。
- 治療計画の立案
- シミュレーションで治療後のイメージも確認可能。
- 矯正装置の装着
- マウスピースを数週間ごとに交換しながら歯を動かしていきます。
- 保定期間
- 治療後はリテーナーで後戻りを防ぎます。
まとめ:前歯の部分矯正は「適応を見極めること」が成功のカギ
前歯の部分矯正は、見た目を改善したい人にとって非常に魅力的な選択肢ですが、すべての症例に適しているわけではありません。まずは専門の歯科医師による診断を受け、自分に合った治療方法を選ぶことが大切です。
よくある質問(FAQ)
Q. 前歯だけの矯正でも後戻りしますか?
A. はい、部分矯正でも後戻りの可能性はあります。保定装置をしっかり使いましょう。
Q. 保険は適用されますか?
A. 審美目的の矯正治療は原則として保険適用外です。
Q. 通院はどれくらいの頻度?
A. 通常は1か月に1回程度です。
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